子育てのヒント

音楽はじめのいっぽ♪【5】~安間渉さん~

2021年8月1日

音楽はじめのいっぽ

浜松で音楽に携わる人に、ご自身の体験や子育て世代へのアドバイスについてお答えいただく「音楽はじめのいっぽ♪」シリーズ。第5回は、男性保育士4人で結成した創作あそび作家グループ「ふくろうず」の代表を務める安間渉さんです。

Q1.ご自身の子どもの頃、音楽はどんな存在でしたか?

学校の帰り道に、名前のない歌を創って一人で歌っていたことを思い出しました。毎日通る堤防では視界に入る草花や川魚の歌を、田んぼのあぜ道を歩く日には自然や生き物の歌を適当な歌詞とメロディーをつけて鼻歌で歌っていましたね。始めのうちは童謡や既存の歌を替え歌にしていたところから、次第にオリジナルのメロディーが浮かんできて大きな声で歌うことなんかも…。幼少期から学校に上がるまで音楽教室やピアノのレッスンで音楽に触れた経験はなかったのですが、子どもの頃の歌を楽しむ遊びやメロディーを創る経験が、現在の仕事や創作あそびうた作家としての基盤になっていると思います。

Q2.音楽が子どもに与える影響はどんなことだと思いますか?

音にふれる

「音楽」とひとつに言ってもジャンルは幅が広く、聴いたり演奏したりすることが全てではないと考えています。ここでは音楽の中にある「音遊び」に着目をしてみました。音は吹く、弾く(はじく)、こする、たたく等で表現をすることができると言われていますが、全ては掌を使うことで表現することができます。掌を合わせて、たたくと「ぱん」と音がし、擦ってみると「サラサラ~」と音が聞こえ、「ホー」と吹いて音を鳴らすこともできます。私自身にも9か月になる娘がおりますが、まさにこの「音遊び」に興味津々の時期と言えます。散歩中に摘んだ草を両手に挟んで吹く草笛の「ピュー」「ブー」と言った音や、掌の中で擦り合わせてカシャカシャと音をたてる落ち葉の音にも関心が強いですね。子どもに与える影響は環境も大切ですが、身近なところにある音探しを親や近くにいる大人が一緒に子どもと体験できることも大事だと思います。ここでの実体験が、子どもの「音っておもしろいな」「音楽で遊んでみたいな」という、はじめの一歩につながっていくと考えています。

Q3.これから子どもに音楽体験をさせたいというパパママにアドバイスはありますか?

保育士としての仕事であっても、家庭に帰ってからの育児であっても、子どもと常に一緒に生活しているからこそ言えることが私にはあります。音楽体験に限らず子どもにいろいろな体験をさせる考え方の基本は「子どもと一緒に楽しむ事」が大切だと考えています。好きになるきっかけや、やってみたいと思う場面が子どもの中にもきっと芽生える時がきます。その時には思いを受け止め、「やってみたいんだね」「一緒にやってみようか」と寄り添う中で、パパやママには子どもにとってのいちばんの応援団になってほしいと思っています。側にいて見守るのも良いですが、手拍子をしたり体を揺らしたりして一緒に遊びを共有すること、上手くできた時や少し前進した時に認めたり自信に繋がる言葉がけをしたりすることも、子どものやる気スイッチや継続する源になると思います。継続する中で壁にぶつかり、思い通りにならないことで背を向けてしまう時がくるかもしれません。そんな時は原点にある「一緒に楽しむ」ことを思い出して頂けると嬉しいですね。子どもはきっと素敵な笑顔を見せてくれることでしょう。

安間渉さん プロフィール

安間渉さん

近畿大学豊岡短期大学幼児教育科を卒業後、現在も保育士として保育園に17年間勤めている。これまでに0歳児から5歳児まで全ての学年の担任を経験し、現在は3歳児年少クラス担任。
保育士を続けながら創作あそび作家としての顔をもち、歌の中に遊びの要素を入れた「あそびうた」をオリジナルで作り、A1あそびうたグランプリ連続出場をきっかけに、小学館発刊の保育雑誌「中川ひろたかのA1あそびうたランド」シリーズ、「A1あそびうたランド にじ」「A1あそびうたランド はじめの一歩」に楽曲や遊びが多数掲載される。各地で出張あそびライブを開催し、パパ向け育児講座等で講師も務める。近年は企業や自治体と合同で、子どもを真ん中においた音楽イベントの開催を行い、メディアにも取り上げられている。
【資格・所属団体等】
保育士、幼稚園教諭、レクリエーションインストラクター
男性保育士グループ・創作あそび作家ふくろうず代表(園児、親子向けあそびライブの企画、講演)
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