子育てのヒント

おふろだいすき

2014年11月16日

まこちゃんは、ひとりで服をぬいではだかになると、あひるの“ぷっか”といっしょに、おふろに入ります。
おかあさんがふたをとると、ゆげがいっぱい。湯かげんもちょうどいいかげんです。
まこちゃんは「ぼくは、ひとりだってじょうずにあらえる」と、タオルにせっけんをつけてからだをごしごし・・・。
そのとき、お湯の中であそんでばかりいたプッカが、あわててういてきて言いました。
「まこちゃん。おふろのそこにおおきなかめがいるよ」
ぼかっ、ざぁーっとういてきたかめに、まこちゃんもぷっかもびっくりです。
「ここは、うみじゃあありませんよ」とぷっかが言うと、かめは「かわですか」と言います。まこちゃんが「ぼくんちのおふろです」と言うと、2ひきのペンギンが現れてせっけんであそびはじめました。つぎにオットセイが現れて、せっけんをぱくりとのみこんでしまったので、オットセイの口からたくさんのシャボン玉が出てきました。かばまでおふろの中から顔を出してのっそりおゆからあがると、まこちゃんにシャボン玉でからだを洗ってくれと言いました。
そして、さいごにおふろの中から現れたのは・・・・・。

おふろだいすき (日本傑作絵本シリーズ)
松岡 享子
福音館書店
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ちいさな子どもの行動は、そんなに多くはないでしょう。その中でもおふろに入ることは、子どもが毎日しているとても身近なできごとです。
せまいおふろ場がどんどん大きな空間になり、しまいには広い海にいるようでワクワクします。
表紙もすべてのページも黄色があふれて、ほんわか温かい気持ちになります。おふろあがりのまこちゃんはぷっかといっしょに、おかあさんがひろげて待っていてくれた大きなバスタオルにとびこみます。子どもたちは、きっと満足することでしょう。
真四角に近い大きな絵本の表紙いっぱいに描かれた気持ちよさそうなかばの表情は、まさにタイトルの『おふろだいすき』にぴったりです。
図書館のおはなし会で常連の男の子が「あー、楽しかった!」と言ってくれたのが、この絵本でした。
どのページにも、あひるのプッカが描かれているのもいいですね。
ゆったりと読んであげたい一冊です。

文/子どもと絵本ネットワークルピナス 会員 鶴見啓子さん

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