子育てのヒント

はちうえはぼくにまかせて

2010年6月29日

はちうえはぼくにまかせて
「はちうえはぼくにまかせて」
 ジーン・ジオン さく
 マーガレット・ブロイ・グレアム え
 もり ひさし やく
 ペンギン社



なんでも好きなことをしてもいいと言われたら、なにがしたいですか?
あれもこれもと、迷ってしまいますね。
この本はお父さんに、「なつやすみはどこへもいけないからなんでもすきなことしていい」と言われた男の子、トミーのおはなしです。

トミーはバカンスに出かけるご近所の鉢植えを預かり、お世話をすることを考えつきます。
もちろんお礼はいただきます。買い物から帰ってきたお母さんは、家中が鉢植えでいっぱいなのに驚きます。
「きんじょのひとはみんなぼくのおきゃくさんだよ」得意そうなトミー。
夕方、仕事から帰ってきたお父さんは、鉢植えにつまずいて「こんなにいっぱいだれがならべた」とどなります。
でも、好きなことしていいと言ったのはお父さんです。
トミーの説明に仕方なくうなずきます。二人の表情のちがいがとてもおもしろい。お父さんの困惑する様子が伝わってきます。

毎日鉢植えの世話をすることはとても大変。ちょっと疲れたりしますが、トミーは最後までしっかりお世話をします。
緑色の濃淡の使いも涼しげで、暑い季節にぴったりです。

責任を持って自分の仕事をやりとげたトミーには、お父さんからステキなプレゼントがありました。

さぁ、みなさんはどんな夏休みを過ごしたいですか?
「なんでもすきなことしていい」なんて、決して言いませんよ!!

文/県子ども読書アドバイザー 小木野依津子さん

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